2026.08.17
夏休み真っ只中、酷暑に食べたい涼しげデパ地下スイーツ〜洋菓子編〜お菓子パッケージの世界 第46回~
毎日、本当に暑いですね。前回は、こんな酷暑の日にもひんやり涼を運んでくれる「デパ地下の夏和菓子」をご紹介しましたが、今回はその洋菓子編です。
夏になると無性に食べたくなるのが、冷た〜いパフェ。フルーツやゼリー、クリームなどが美しく重なったパフェは、見ているだけでも気分が上がります。ただ、銀座のカフェやフルーツパーラーでいただく本格的なパフェは、今やなかなかのお値段。もちろん、お店でしか味わえない特別感も魅力ですが、もっと気軽に楽しみたい日もあります。
そこで今回は、デパ地下で見つけた「お家パフェ」にぴったりのスイーツをセレクトしました。
選んだ4品に共通しているのは、脚付きの透明な容器に入っていること。これがなんとも涼しげなのです。しかも透明だから、横からゼリーやムース、パンナコッタなどの美しい層を眺められるのもいいところ。食べる前から目で楽しめる、小さなパフェのようです。
冷蔵庫でしっかり冷やして、お気に入りのトレーにのせ、冷たい紅茶やアイスコーヒーを用意したら、お家にいながらちょっと優雅な「パフェタイム」の始まりです。
1.まるで懐かしの喫茶店!ベルアメール「ジュレ クリームソーダ」692円(税込)/期間限定
まずは、日本の四季や気候に寄り添ったショコラ作りを続ける「ベルアメール」から。

ベルアメールといえば、チョコレート好きにはおなじみのブランド。ショコラ専門店らしく、夏のデザートにもチョコレートが上手に取り入れられています。
店頭でひときわ目を引いたのが、期間限定の「ジュレ クリームソーダ」です。
透明な脚付きカップの中に広がるのは、鮮やかなメロンソーダ色。昔ながらの喫茶店で出てくるクリームソーダを、そのまま小さなパフェに仕立てたようなかわいらしさです。
一番下にはグリオットチェリーのコンポート、その上にメロンソーダジュレ、ナタデココ、メロン風味のパンナコッタを重ね、さらにホワイトチョコレートの生クリームをふんわり。トップにはチェリーと、ストローに見立てたチョコパーツ、銀箔シュガーまで飾られています。
そして面白いのが、メロンソーダジュレ。説明によると「炭酸がシュワっとはじける」仕立てなのだとか。つるんとしたジュレと、柔らかなパンナコッタ、コリッとしたナタデココ。ひとつのカップの中で食感の変化まで楽しめます。
見た瞬間に「かわいい!」、食べて「楽しい!」。子どもの頃に憧れたクリームソーダを、大人のためのデパ地下スイーツにしたような一品です。
2.コーヒー好きにはこちら。大人味の「ジュレ カフェ」638円(税込)/期間限定
同じくベルアメールから、もうひとつ。「ジュレ カフェ」です。

こちらは一転して、ブラウンと白のシックなグラデーション。コーヒー好きの私は、この美しい層を見ただけでもかなり惹かれました。
下からカフェオレのゼリー、コーヒーゼリー、ビターチョコクリーム、バニラ風味のパンナコッタ、そして泡に見立てたミルクゼリー。トップにはホワイトチョコレートの生クリームとココアパウダーが飾られています。
コーヒーゼリーだけなら夏の定番ですが、そこにカフェオレゼリー、ビターチョコクリーム、パンナコッタまで重ねてしまうところが、さすがショコラ専門店。
クラッシュしたコーヒーゼリーと、なめらかなカフェオレのゼリー、濃厚なチョコレート、ミルキーなパンナコッタ。それぞれを少しずつ味わうのもいいですし、スプーンを縦に入れて何層かを一緒にすくえば、口の中でまるでカフェオレのような味わいが完成します。
甘いものは好きだけれど、さっぱりした大人味が欲しい。そんな夏の日のおやつにもおすすめです。
3.桃を何層にも重ねたヴィーガンスイーツ「桃パルフェ」1,090円(税込)/季節限定
後半の2品は、「THE VEGAN MARSHMALLOO(ザ ヴィーガン マシュマロ)」から。
ニューヨーク発の、動物性の食材を使わないヴィーガンスイーツを手がけるブランドで、植物性の素材を使いながら、華やかで満足感のある洋菓子を楽しめるのが魅力です。
そんなお店で見つけた夏らしい一品が、季節限定の「桃パルフェ」。
淡い桃色のカップに、白いクリーム、桃、ブルーベリーが飾られ、見た目からしてとてもやさしい色合いです。
こちらも横から眺めてみると、実はいろいろな味が重なっています。
ベースには米粉のクッキー、その上に桃のムース、さらに桃のコンポート&ゼリー。そしてトップには桃のコンポートとブルーベリー、豆乳クリームが飾られています。
桃を「ムース」「ゼリー」「コンポート」と、異なる食感で楽しめるのが面白いところ。とろり、ぷるん、ジューシー、と食べ進めるごとに桃の表情が変わります。
さらに米粉クッキーが入ることで、柔らかなデザートの中に食感のアクセントも。グルテンフリーなのもうれしいポイントです。
桃のおいしい季節だからこそ楽しみたい、まさに夏のご褒美パフェです。
4.マスカット×レモン×ミント!爽快感たっぷり「エメラルド・ヴェリーヌ」1,145円(税込)/季節限定
そして最後は、見た瞬間に「涼しそう!」と声が出そうになった「エメラルド・ヴェリーヌ」です。
透明なカップの中には、宝石のエメラルドを思わせるようなグリーンの世界。
こちらはマスカットゼリー、シャインマスカット、ペパーミントパンナコッタ、レモンゼリー、レモンピールという、名前を聞いただけでも爽やかな素材の組み合わせです。
特に目を引くのは、大きくカットされたシャインマスカット。透明感のあるゼリーの中に果実が浮かび、その上に淡い色のペパーミントパンナコッタ、さらにトップにも瑞々しいマスカットがたっぷりと飾られています。
マスカットの甘さにレモンの酸味、そこへペパーミントの清涼感。酷暑の日に食べたい条件が、ぎゅっとひとつのカップに詰まっているようです。
こちらはナッツフリー、グルテンフリー。ヴィーガンスイーツという枠を超えて、夏のフルーツデザートとして惹かれる一品でした。
今回選んだ4品を並べてみると、メロンソーダのグリーン、コーヒーのブラウン、桃のピンク、マスカットのエメラルドグリーンと、それぞれまったく違う表情。透明なカップだからこそ、その色と層の美しさまでしっかり楽しめます。
何よりいいのは、暑い中、カフェの行列に並ばなくてもいいこと。
デパ地下でお気に入りをひとつ買って帰ったら、あとは涼しいお部屋でゆっくりと。せっかくなら少し素敵なスプーンやクロスを用意して、「今日はお家でパフェタイム!」と決めてしまうのも楽しいものです。
夏休み真っ只中の今、お出かけの途中にデパ地下へ立ち寄ったら、ショーケースの中の「小さなパフェ」にもぜひ注目してみてください。
目からも、舌からも、ひんやり涼しく。
酷暑の日だからこそ、こんな小さなご褒美で、夏のおやつ時間を楽しみたいと思います。
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堤信子さんプロフィール

福岡県生まれ。県立修猷館高校から青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。日本テレビ「あさ天ファイブ」「ズームインスーパー」、TBS「はなまるマーケット」のレギュラーを長年つとめ、現在、フリーアナウンサー、大学講師、コラムニストとして活躍中。また、文具やお菓子箱のコレクターとして、NHK Eテレ「デザインプラス」、NHKワールド「カワイイインターナショナル」、TBS「マツコの知らない世界」「サタデープラス」などにご出演。
▶連載コラム
講談社ファッションウェブマガ「mi-mollet」 文具と雑貨連載ブログ「今日の愛おしいもの~文具と雑貨~」、ライフスタイル連載「お菓子箱ラバー堤信子の愛おしいおやつ、時々珈琲」▶エッセイ
インスタグラム「イービーエムさやん」 ミニエッセイ連載「あなたのここちよさを作る習慣」▶書籍
・「TOKYO文具雑貨散歩~旅鞄いっぱいの東京」辰巳出版(新刊)
・「堤信子のつつみ紙コレクション」玄光社
・「旅鞄いっぱいの京都ふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいのパリふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいの京都・奈良」エイ出版社
・「旅鞄いっぱいのパリ・ミラノ」本の泉社
・「100人中99人に好かれるありがとう上手の習慣」ディスカヴァー21社
・「ありがとうの届け方」主婦と生活社
・「堤信子の暮らしがはずむちょっといい話」実業之日本社
▶「お菓子パッケージの世界」連載に向けて、読者の皆様へメッセージ
癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、みなさんとともに五感で楽しみ、その小さな喜びを文字にしていけたらと思っています。 よろしくお願いいたします。堤 信子
フリーアナウンサーでお菓子箱コレクターの堤信子さんが、癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、五感で楽しむ連載企画「堤信子さんと巡るお菓子パッケージの世界」。好きなお菓子は「多すぎて書ききれません!」


